児童発達支援事業所を新設いたします
保護者の皆様にはお伝えしましたが、この度、同法人内で『児童発達支援事業所』を新設することとなりました。
9月1日に無事起工式を終え、工事が始まっています。
児童発達支援の新設を決意した経緯や想いをお伝えできたらと思います。
本園は、1970年に社会福祉法人「愛の泉保育園」を現在のこども園の場所で開所したところから始まりました。
記録や当時から務めていた職員たちによると、1973年ごろ保護者の方から障がいをお持ちのお子さんの入園をご希望いただき、本園でインクルーシブ保育がスタートしたと聞いています。
様々な子どもたちと関わりを持つ中で芽生えた「お仕事をされている方のお子さんも、されていない方のお子さんも、障がいをお持ちのお子さんも、できるだけ全てのお子さんを受け入れる施設を作りたい!」という初代園長の強い思いから、1979年に保育園横にて「愛の泉園」を新設しました。
2007年にはこの「愛の泉園」を現園長が申請し「愛の泉幼稚園」として認可を受け、2015年には『子ども・子育て支援新制度』のもと「幼保連携型認定こども園 愛の泉こどもの園」として再スタートしました。
名称が保育園,幼稚園からこども園になり、制度が変わるなどの変化はあったものの、『それぞれの個性や多様性を認め、理解し助け合う仲間作り』という教育理念は開園当初から変わらず、ずっと大切にしています。
『みんなちがってみんないい』
園で出会った子どもたちが保育者や仲間との関わりを通して、そう思ってくれたら…そして、一人一人の子どもたちに『自分自身のこともたくさん愛して大事にしてほしい』と願っています。
近年、ご入園前に、「今療育に通っていて、園への入園後も継続して通いたいと思っていますが可能でしょうか?」とお問い合わせをいただくことが増えてきました。
「小学校のことを考えると、園だけにした方がいいのでしょうか?それとも児発に週3回程行き、園を週2回にした方がいいのでしょうか?」「集団生活と療育、どちらを大切にした方がいいのか悩みます」など様々なご相談をいただくこともあります。
私は、『集団』での生活も『療育』での学びや支援もそれぞれどちらも大切で、子どもにとってとても意味のあるものだと思っています。
それぞれに目的があり、場面によっては、得られるものに違いもあるかもしれませんが、『集団』と『療育』にはつながりもあると考えています。
子どもたちとの関りや、保護者の方とお話しするうちに、同法人内で『児童発達支援事業所』を開設することで、こども園の職員と、児童発達支援の職員が緊密にお子さんの様子やその成長を共有し合うことができ、より一人一人にあった支援ができるのではないかと考えるようになりました。
その後、専門家の先生方や児童発達支援を立ち上げられている先生方などにお話を伺い、ご助言をいただき、園から500メートル程の場所にあるこどもセンター敷地内に新たに児童発達支援事業所を開設することにしました。
設計時には、子どもたちが過ごしている様子を想像しながら、思い切り身体を動かせるようにしたい、落ち着いて作業ができるスペースを作りたい、気持ちがいっぱいいっぱいになった時も ここにいくと安心する というスペースを作りたい!など多くの要望をしました。
私たちの思いを汲み取り、設計してくださったTAP株式会社の皆様に心より感謝しております。
また、設計していただくにあたって、施設内の見学のお願いを快くお受けくださった先生方にも厚くお礼申し上げます。
いよいよ工事が始まり、形になっていく児童発達支援事業所を見ながら、身が引き締まる思いです。
工事の音等でご迷惑をおかけしていることもあるかと思いますが、ご近所の皆様もあたたかく見守ってくださり誠にありがとうございます。
安全に工事を進めてくださる大洋建設の皆様も、いつもありがとうざごいます。
様々な方々のお力添えをいただき、工事着工まで進むことができました。
完成は2026年2月末、開所は2026年4月を予定しております。
『つながりの中で、育ち合う』
児童発達支援事業所「オリーブの木」をどうぞよろしくお願い申し上げます。
愛の泉こどもの園 教頭 馬場恵里香
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