新年度を迎えて『今日のこばなし』
新年度を迎えて、早くも1ヵ月が経とうとしています。
1ヵ月前には満開の花を咲かせていた園庭の桜も、青々とした葉に変わり、新緑の季節の訪れを感じます。
「今日から○○組!」と心躍らせながら園舎に入っている子どももいましたが、新しい環境への不安や緊張から涙を浮かべながら登園している子ども達の姿も見られた4月。
我が子がどのクラスになったのか、担任の先生は誰なのかドキドキされていた保護者の方も多かったのではないでしょうか。
また初めての園生活やご転勤などで新たな地での園生活をスタートされた新入園児の子ども達, 保護者の皆様も、楽しみもありつつご心配になられることもあったのではないかと思います。
私自身も小さい頃は新たな環境に対してとても緊張する子どもだったようで、小学校入学後しばらくは玄関で「学校お休みしてもいい?」と泣いていたことを思い出します。
父と母、一緒に登校していた幼馴染たちにも励まされながら学校に着くと、当時の校長先生が毎日靴箱まで来て「頑張って来たね」と手をひいて教室まで連れて行ってくれました。今でもその時の優しく微笑んでくれた校長先生のお顔を覚えています。
「私も泣いていた時、温かく声をかけてくれる先生がいることですごく安心したな。私もそんな先生になりたい。」と私が保育教諭になりクラス担任をしていた時にもよく思い出していました。
話が少し逸れてしまいましたが、今日は年少以上児の保護者の方からもよくご質問いただくクラス替えについてお話します。
年少以上児は、3クラスあります。年少組は主に新入園児のお子さまや満3歳児クラス,2歳児クラスから進級するお子さまなど入園前や進級前の状況に応じてクラスを分けています。
年中組からは、前年度のA組,B組,C組が混ざり合い、新たなクラスを構成します。年長組は、就学予定校なども視野に入れながらの構成です。
どの先生が決めていますか?というご質問もよくいただくのですが、前年度の担任達、今年度の担任達、園長、教頭、主幹、特別支援コーディネーターなど様々な職員で話し合いながら決めています。
一緒にいると安心できるお友達は誰だろう、きっとこのような遊びで友達の輪が広がりそう、このクラスだと自分の思いも出しやすいかな、などなど一人ひとりの子ども達の姿を思い浮かべながらじっくりと考えています。
新しいクラスのスタートに担任達も緊張していたようで、クラスが決まると同じ学年の職員たちと話し合いを重ねながら入念に保育の準備を進めていました。
先日各クラスを回っていると年長組の女の子が「えりか先生~☺」と声をかけてくれました。「今日○○先生が一緒にこれ作ろうって言って、かわいいのできた!○○ちゃんもお揃いで作ったよ!私ね、○○先生も大好きだし、○○先生と○○先生も大好き♡」と話してくれた後、続けて「ママがね、はと組の先生もたくさん遊んでくれて、はとさんも絶対楽しいよって言ってたんだけどホントだった!」と伝えてくれました。
その話を聞いて、保護者の方もきっと新たなクラスに不安もおありだった思いますが、お子さまにそのように伝えて送り出してくださったことへの感謝の気持ちと、
園内で大好き!と思える先生が増えたと話してくれたことへの嬉しさで胸がいっぱいになりました。
今の担任だけでなく、前年度や前々年度の時の担任達の名前も挙がっていて、やはり保育は繋がっていること、それぞれの担任達の思いが子ども達にも伝わっていることを感じた瞬間でした。
今週の土曜日からGW4連休に入ります。
連休明け、もしかしたら久しぶりの登園に緊張する子もいるかもしれませんが、一人ひとりの気持ちを大切に包んでいけたらと思います。
明後日から皆様も素敵な連休をお過ごしください♩
教頭 馬場恵里香
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